バーチャル句会

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第257回V句会 選句締め切り迫る! [925]
投稿者:[ 室井良雄 ]  投稿日:[ 2017年06月23日(金) 23時35分56秒 ]

みなさんこんにちは、バーチャル句会処理担当の室井です。

第257回バーチャル句会の選句締め切り日時についてお知らせします。
選句締め切り日時は 06月24日(土)24:00 です。

06月23日23時20分現在で、以下の方から選句メールをいただいております。

この時刻以前に選句メールを送信されているにもかかわらず、選句者一覧にお名前の無い方がおられましたら、送信記録をご確認のうえ、室井宛至急連絡願います。

選句者一覧 6 名 敬称略

せいいち     はじめ      シロー      寒蛙       
甘        泥亀       


なお、投句されていない方でも選句することが出来ますので、これはと云う作品がありましたらご遠慮なく選やコメントをお寄せ下さい。

選句方法の詳細は先に発表した投句一覧の後に記している「選句要領」を参照願います。

以上

第257回バーチャル句会 投句一覧 [924]
投稿者:[ 室井良雄 ]  投稿日:[ 2017年06月18日(日) 00時39分57秒 ]

みなさんこんにちは、バーチャル句会処理担当の室井です。
第257回バーチャル句会に多数ご参加いただき、ありがとうございます。
お待ちかねの投句一覧をお届けします。今回の投句総数は 27 句でした。
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第257回バーチャル句会 投句一覧 「夏至/オクラ/風」
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001 粘着質隠しオクラに角や筋        /○コ自/選句者名
002 犬探す街路に誰もいない夏至       /○コ自/選句者名
003 風吹く日寒戸の婆の立ちにけり      /○コ自/選句者名
004 肋骨のすきまむずがる大南風       /○コ自/選句者名
005 夏至生れの手足の長き男の子       /○コ自/選句者名
006 夏至の日にサナトリウムを訪いにけり   /○コ自/選句者名
007 中指の長さが目安おくら切る       /○コ自/選句者名
008 里山の高きに透ける花オクラ       /○コ自/選句者名
009 海風に遅れて応ふ貝風鈴         /○コ自/選句者名
010 夏至を機に跨げぬや十秒の壁       /○コ自/選句者名
011 玉の汗吹き飛ばしゆく風のあり      /○コ自/選句者名
012 くやしさをきざみ込んだるオクラかな   /○コ自/選句者名
013 環状列石夏至の日を嵌め込みぬ      /○コ自/選句者名
014 ねばねばオクラいきいきと暮らさねば   /○コ自/選句者名
015 おたのしみ弁当ひろぐ夏至の昼      /○コ自/選句者名
016 巖のごとかたきオクラに食らいつく    /○コ自/選句者名
017 羅や身のどことなく風生まる       /○コ自/選句者名
018 気持ちにより風鈴の音の違ひけり     /○コ自/選句者名
019 納豆飯糅てて加えてオクラかけ      /○コ自/選句者名
020 酒の肴オクラ所望の句友かな       /○コ自/選句者名
021 夏至一日日時計に日の差さぬまま     /○コ自/選句者名
022 母の手に光こぼるる夏至の雨       /○コ自/選句者名
023 丹念に棚田を奔る大南風         /○コ自/選句者名
024 海見ゆる山の棚田の風薫る        /○コ自/選句者名
025 オクラ咲き毛穴の開く音少し       /○コ自/選句者名
026 屏風絵の女さざめく夏の午後       /○コ自/選句者名
027 匂ひたつ窓辺のハーブ夏至夕べ      /○コ自/選句者名
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記載漏れ等がありましたら、室井宛に至急メール下さい。
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《選句要領です》
・選 句 期 間 :06/18〜06/24(土)24:00までに必着のこと。
・選句数は 5句迄です。
・行の最後の「選句者名」を、ご自分の俳号に置換して下さい。
・選句、コメント又は自解する句のマーク、○:選、コ:コメント、自:自解 の
 中から一つを選び、残りのマークを削除して下さい。
・選句、コメント又は自解する句の次の行に選評、コメントを記入して下さい。
・選句、コメント又は自解しなかった句は、その行全体を削除して下さい。
・選句文書を、室井宛にメールにて送信して下さい。
(Eメールアドレスは muroi@mx3.kct.ne.jp です)
以下は、選句の例です

001 いろはにほへとちりぬるを・・・       /○/よしを
 恋の儚さが押さえた言葉の中から伝わって・・・

002 つねならむうゐのおくやま・・・       /コ/よしを
 人生への想いがしみじみとした口調で・・・

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 なお、今回の句会参加者は次の方々です

投句者一覧 9 名 敬称略

せいいち     はじめ      びーどろ     よしを      
シロー      ミキ       甘        佐藤寒蛙     
泥亀       
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第257回V句会 投句締め切り迫る! [923]
投稿者:[ 室井良雄 ]  投稿日:[ 2017年06月16日(金) 23時09分07秒 ]

みなさんこんにちは、バーチャル句会処理担当の室井です。

第257回バーチャル句会の投句締め切り日時についてお知らせします。
投句締め切り日時は 06月17日(土)24:00 です。

兼題は 「夏至/オクラ/風」 です。

06月16日22時50分現在で、以下の方から投句メールをいただいております。

この時刻以前に投句メールを送信されているにもかかわらず、投句者一覧にお名前の無い方がおられましたら、送信記録をご確認のうえ、室井宛至急連絡願います。

投句者一覧 6 名 敬称略

せいいち     はじめ      びーどろ     シロー      
佐藤寒蛙     泥亀       


なお、投句方法の詳細と兼題紹介は 先に発表した句会案内を参照願います。

以上

第257回バーチャル句会のご案内 [922]
投稿者:[ 室井良雄 ]  投稿日:[ 2017年06月10日(土) 00時36分49秒 ]

みなさんこんにちは、バーチャル句会処理担当の室井です。

お待ちかねの第257回バーチャル句会の開催案内です。

気象庁は6月7日に「四国と中国地方、近畿、東海、それに関東甲信が梅雨入りしたとみられる」と発表しましたが、今日9日は朝から快晴で気温も30度を超える夏日となりました。

明日も暑くなるという予報が出ていますが、この晴天のおかげで今夜は久しぶりにきれいな満月を見ることができました。
今夜の満月は今年1年間で一番小さく見えるミニムーンということですが、高い位置にあるときに見たせいか、いつも見ている大きさとあまり変わらないように感じました。

さて、今回のお題担当は、前回「粽」の句で最高得票を獲得された、せいいちさんです。
お題は「夏至/オクラ/風」の三題です。

この季節の景色や暮らしの中の新鮮な発見と感動を、お題に託して詠んでいただきたいと思います。

                 記
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第257回バーチャル句会を下記の要領で行いますので、ふるってご参加下さい。

1,句会名:第257回バーチャル句会

2,投句数:3句(1句でも構いません)

3,兼題 :「夏至/オクラ/風」(出題者:せいいちさん)

4,投句作品は第6項に示す様式に整えて、メールで送信して下さい。

5,宛先は、Eメールアドレス muroi@mx3.kct.ne.jp です。

6,投句メールの様式(フォーマット)は次の通りです。
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題名:バーチャル句会投句/作者名

いろはにほへとちりぬるを・・・   /作者名
つねならむうゐのおくやま・・・   /作者名
あさきゆめみしゑひもせす・・・   /作者名

==========================================================================
                  ↑
(句のあとに全角スラッシュ+作者名を必ず付記してください)

投句メールの例です
==========================================================================
題名 バーチャル句会投句/作者名

酒蔵にかかりてをりし夏至の月    /岡本 眸
厨楽しオクラきざめば青き星     /大平 芳江
未来より滝を吹き割る風来る     /夏石 番矢

==========================================================================

7,投 句 期 間 :06/11〜06/17(土)24:00までに必着のこと。
8,投句一覧発表:06/18      この部屋にて匿名で発表します。
9,選句要領発表:06/18
10,選 句 期 間 :06/18〜06/24(土)24:00までに必着のこと。
11,選句一覧発表:06/25 に選句とコメントを発表の予定です。

12,選句について:
 当句会では、投句されていない方でも「選句、コメント」をすることが出来ます。
 また、投句された方は、原則として選句する義務があります。
 何らかの事情で選句期限内に選句を行うことが出来なかった場合は、事後でも構いませんからこの掲示板に「選句、コメント」を発表して下さい。
 なお、この場合の発表要領は再集計の都合がありますので、メールによる選句提出とおなじ様式にして下さい。

13,参加資格:
 当句会は、どなたでも参加できます。
 飛び入り歓迎です。コメントがどっさりつきますので、楽しいですよ。

14,お題担当について:
 次回バーチャル句会の兼題出題者は、次の「お題担当選任基準」に基づいて選出されます。
--------------------------------------------------------------------------
              お題担当選任基準

1、お題担当は前回バーチャル句会の最高得票句の作者がその任に当たるものとします。

2、最高得票句が複数存在する場合は作品一覧番号の若いものを当該句とします。

               補足事項

○ お題担当は次回バーチャル句会の兼題を3題用意し、指定期日までに句会処理担当宛に電子メールで送付します。

○ 兼題の提出に当たって、季語の要否、解説や例句等を付けるかどうかは、出題者の自由です。
  また、兼題及び解説等の内容についても自由ですが、その内容についての責任は出題者にあるものとします。

○ お題担当に選出された方は、その任に当たることを了解する場合は、1週間以内にその旨をこの掲示板に表明して下さい。
  また、事情によりその任に当たることが困難である場合は、句会処理担当から次点句の作者にお題担当を依頼しますので、その旨をメールにてお知らせ下さい。
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なお、句会についてご不明な点がありましたら、ご遠慮なく質問願います。

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兼題に添えて・・・    せいいちさんより

兼題 「夏至/オクラ/風」


〇夏至

 酒蔵にかかりてをりし夏至の月     岡本 眸


〇オクラ

 厨楽しオクラきざめば青き星      大平 芳江


〇風

 未来より滝を吹き割る風来る      夏石 番矢

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第256回バーチャル句会 句会記録 [921]
投稿者:[ 室井良雄 ]  投稿日:[ 2017年05月28日(日) 01時14分05秒 ]

みなさんこんにちは、バーチャル句会処理担当の室井です。

第256回バーチャル句会の句会記録をお送りします。

なお本句会の感想、選句御礼及びご意見等につきましては、新規の発言でこの句会記録の後に続けて下さい。

句 会 名 第256回バーチャル句会
兼  題 「緑蔭/粽/ぺ」
兼題担当 瓦すずめさん
投句期間 05/14〜05/20
投句発表 05/21
選句期間 05/21〜05/27
選句発表 05/28

備  考
     投句者数: 11 名
     投句総数: 33 句
     選句者数: 11 名
     選句、コメント総数: 180
世 話 役 室井

[投句一覧]

001 ばあちゃんはまだまだ惚けぬ粽結ふ    /せいいち
002 緑陰に預けた命取りにゆく        /泥亀
003 緑蔭の奥の祠へ引かれゆく        /せいいち
004 緑陰の小道ぬければ池の端        /木犀
005 緑陰や手帳広げる異国人         /瓦すずめ
006 大花火光るや君のペンダント       /シロー
007 緑蔭にほどく包みと日常と        /ミキ
008 粽解く窓に行き交う鳥の影        /木犀
009 大緑陰師弟の句碑の寄り添うて      /春生
010 笹解けばたちまち粽貌を出す       /泥亀
011 ぽっぺんを吹くや五月の風の中      /よしを
012 緑蔭へ入る隙間もなかりけり       /シロー
013 走り梅雨トランペットの音のずれ     /せいいち
014 大緑蔭抜け県境の一漁港         /びーどろ
015 緑蔭や広虫といふ墓のあり        /よしを
016 ペン胼胝の死ぬまで消えず太宰の忌    /春生
017 海へ向くペリー公園雲の峰        /ミキ
018 いつまでもばあちやん子なり粽解く    /甘
019 ペーロンや銅鑼打ち鳴らし息合はす    /泥亀
020 兄弟が仲良く座り笹粽          /はじめ
021 戦場に子らを送らず粽結ふ        /春生
022 緑陰の中で背合す知らぬ人        /はじめ
023 笹粽いつも年子は背比べ         /ミキ
024 ゲイバーのママの口付けする粽      /瓦すずめ
025 捧げもつ巫女の胸高笹粽         /びーどろ
026 兄弟が粽頬張る古写真          /よしを
027 本のページめくりつつ見る青嵐      /はじめ
028 緑陰へ帽子の蒸れを放ちけり       /甘
029 ペコちゃんもお出かけの服風薫る     /木犀
030 残る鴨ペンフレンドの国乱る       /瓦すずめ
031 ペンギンのプールブルーや新樹光     /びーどろ
032 粽結ふ綱の重さを思ひつつ        /シロー
033 てつぺんはそんなところよ葱坊主     /甘

投句者一覧 11 名 敬称略

せいいち     はじめ      びーどろ     よしを      
シロー      ミキ       瓦すずめ     甘        
春生       泥亀       木犀       

選句者一覧 11 名 敬称略

せいいち     はじめ      びーどろ     よしを      
シロー      ミキ       瓦すずめ     甘        
春生       泥亀       木犀       


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兼題に添えて・・・    瓦すずめさんより

兼題 「緑蔭/粽/ぺ」


〇緑蔭(りよくいん) 翠蔭

 木の青葉が茂ってできるひかげ。こかげ。

 緑蔭や蝶明らかに人幽か        松本 たかし


〇粽(ちまき) 粽結う 茅巻 粽解く 笹粽 筒粽 飾粽 菰粽 飴粽 巻笹 巻笹売り

 五月の節句に神仏に供え食する菓子。もちごめやうるちで練った餅を、笹などの葉でつつみ蒸したもの。

 がさがさと粽をかぢる美人哉      小林 一茶 


〇「ぺ」(カタカナでもひらがなでも可)

 カタカナでも平仮名でも構いません。「ぺ」を一文字以上使って句を詠んでください。

 青蛙おのれもペンキぬりたてか     芥川 龍之介

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第256回バーチャル句会の選句一覧です。

33 の作品に対するさまざまな読みを、お楽しみください。

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 001 ばあちゃんはまだまだ惚けぬ粽結ふ     せいいち
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○ はじめ
 穏やかな風景が浮かんできます。

○ びーどろ
 こういうばあちゃんの作った粽は美味しい♪

○ よしを
 久々のおばあちゃんの出番、家族のほころぶ顔が見えるようです。

○ ミキ
 粽を作ってくれるのがお婆ちゃんって処、結構ありますね。年季が入って美味しそう
 です。

○ 甘
 ばあちゃんの手づくり粽を「さあどうぞ」のシーンが浮かびました。

コ 瓦すずめ
 粽を結う姿に、おばあさまがまだ健在であることを確認されるのは、素敵だと思います。
 ただ、文法的に分からないところがありました。「惚けぬ」と連体形になっているので、「惚けぬ」が「粽」にかかってしまい、結果、惚けないのは粽になってしまうように思います。「まだまだ惚けず」であれば、終止形なので、惚けないのはばあちゃんになると思います。私はこう思いましたが、いかがでしょうか?

コ 春生
 お元気で良いですね。

コ 木犀
 伝統的な行事はお元気なばあちゃんたちの活躍の場ですね。

自 せいいち
 一人住まいで今も元気、有り難いことに惚けずぬ居てくれています。

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 002 緑陰に預けた命取りにゆく         泥亀
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○ せいいち
 不思議な句だ。心を不思議の世界に遊ばせている。

コ はじめ
 中7、下5で意味がわかりません。

コ 瓦すずめ
 緑陰に預けた命とは何のことでしょうか?

コ 甘
 熱中症で危ないところだったのかも。

コ 春生
 「預けた命取りにゆく」がすーと理解できませんでした。

自 泥亀
 緑蔭はいかにも語感の明るくその下の椅子で読書を楽しんだり食卓を楽しんだりする場である。いろんな世代が誘い合わせて命の洗濯をする場である。

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 003 緑蔭の奥の祠へ引かれゆく         せいいち
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○ はじめ
 緑陰の中にある神秘性が表現されています。

○ ミキ
 まるで祠に引力があるような詠み方がおもしろいです。

コ 瓦すずめ
 神秘的ですね。ただ「引かれゆく」とあるので、引いているのがだれかはっきりせず、状況がわたしにはぼんやりしたように思いました。

コ 甘
 緑陰で曰く因縁をお聞きになられて、さらに奥へ。

コ 春生
 「奥の祠へ」助詞が多いので、句がすっきりしません。

コ 木犀
 足が自然と祠に惹かれたのですね。

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 004 緑陰の小道ぬければ池の端         木犀
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コ 瓦すずめ
 意味は解ります。両脇に新樹が生えたほのぐらい道を行くと、池に行き当たった。
 ただ、小径を抜けて、池を見つけた時の感動が、私にはこの句から読み取ることができませんでした。

コ 甘
 風も空気の違いが伝わります。

コ 春生
 「小道ぬければ」が説明的になった。

自 木犀
 近所の公園です。木陰が気持ちいい。

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 005 緑陰や手帳広げる異国人          瓦すずめ
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○ 春生
 この緑陰は国際的ですね。面白い句材でした。

○ 泥亀
 人種を問わず緑蔭の椅子等の下で人生をエンジョイするのは共通の話題であろう。ひょとして手帳とは俳句手帳かも。

コ 甘
 地図だと目的が分かってしまうが、手帳には想像の幅が広がります。

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 006 大花火光るや君のペンダント        シロー
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○ よしを
 花火見物かデートか、胸元もペンダントも眩しい。

○ 瓦すずめ
 「光るや」とここで切れているので、「大花火光るや」で、大花火が光っているのですね。
 大花火が光り、一方、君の胸ではペンダントが揺れている。すてきな情景だと思います。

コ 甘
 大花火が上がるや、君のペンダントもキラリと光った、とのシーンでしょうか。

コ 春生
 「光るや」が前後の句に係るようで、すっきりしない。

コ 木犀
 花火の光に一瞬輝くペンダントが強い印象を与えます。

自 シロー
 青春時代の思い出です。

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 007 緑蔭にほどく包みと日常と         ミキ
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○ せいいち
 緑蔭でほっとしている感じが、中七と下五に表現されていてよく分かる。

○ びーどろ
 包みと並列に置かれた日常と、の措辞が難しいが、ほどく包
 みの中も日常とさして差がない日々の淡々とした日常を描い
 ていると思いました。哲学的句で今回のイチオシ♪

○ 甘
 さらりとしたリズムの良い句です。

○ 春生
 緑陰の雰囲気と特質が表現されている。

○ 泥亀
 木々の枝の隙間からちらとらとこぼれ陽の中、椅子などを持ち込んで日頃の煩わしい生活の垢を洗い流して心身共にリフレッシュするのである。

コ はじめ
 この場合の「日常」とはどういう事でしょう。

コ シロー
 「日常と」の措辞で句が深くなりました。

コ 瓦すずめ
 この場合、「包み」だけを解くなのか、「包みと日常」両方解くのか、どちらか、分かりづらかったです。
 包みが何なのかわかりませんでした。ハンカチで包んだお弁当なのか、郵便小包なのか、他の何かなのか……。
 またこの主人公のことを知りませんから、この主人公の「日常」がどんなものかも、はっきりしませんでした。
 読解力の無さをお許しください。

自 ミキ
 娘に誘われて、緑深い公園でピクニック風にお昼を食べてリフレッシュしました。

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 008 粽解く窓に行き交う鳥の影         木犀
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○ びーどろ
 この鳥の影は不安の象徴か? 笹粽の緑と鳥の影の黒の対比。

○ ミキ
 粽と鳥の影の取り合わせに、俳句の奥行きを感じます。

コ 瓦すずめ
 光景ははっきりわかります。
 ただ、「行き交う鳥の影」と言う文から、私は、ホラーもので、館の周りを鴉が飛び交っているような雰囲気をイメージしてしまいました。なので粽解くと中七下五が私の頭の中では会いませんでした。

コ 甘
 季語が動きそうにも。

コ 春生
 取り合わせが良く効力を発揮しているとは言えない。

自 木犀
 粽と新茶と燕。休日ののんびりとした午後のひとときです。

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 009 大緑陰師弟の句碑の寄り添うて       春生
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○ はじめ
 緑陰の中の静謐さ、師弟のつながり、いろいろうかびます。

○ シロー
 師弟は芭蕉と曾良でしょうか。この景は黄金風景です。

○ 瓦すずめ
 好きな句です。大きな木陰の涼やかさ。きっと師弟ともにお気に入りの場所だったのですね。

○ 木犀
 ハイキングなどで時折句碑の並んだ道を通ることがあります。どなたの句碑でしょうか。

コ 甘
 大楠や高い杉木に包まれた中での句碑の前に立つ作者の姿が見えてきました。

自 春生
 身延線の無人駅、沼久保駅を降り立つと、高浜虚子と堤俳一佳の句碑が並んでいます。

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 010 笹解けばたちまち粽貌を出す        泥亀
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コ 瓦すずめ
 粽は確かに笹を解いたら顔を出すものです。
 しかし、「確かに粽ってそういうものだね」以上の感想が思いつきませんでした。

コ 甘
 緑の皮から白い粽が現れる、その瞬間の色の対比が想像されます。

コ 春生
 「・・・ば・・・・」という言い方で、理屈っぽくなったように感じました。

自 泥亀
 今は粽も食品売り場で気軽に手に入るので「端午の節句」には労せず食べることが出来る。我が家では蒸しあげて熱さを堪えながら食するのである。

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 011 ぽっぺんを吹くや五月の風の中       よしを
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○ はじめ
 文字通り、5月の爽やかさが表現されています。

○ ミキ
 五月の風がぽっぺんに良く似合いそうです。

○ 瓦すずめ
 ぽっぺん、ぽぴんをよく知りませんでしたが、そういう玩具があるのですね。
 すこし吹いてみたくなりました。

コ 甘
 ポッペンは新年の季語ですが、載ってない歳時記もありますし、5月の風に合いますね。

コ 春生
 「ぽっぺん」は新年の季語、5月は夏の季語、季重なりですが、どうでしょうか。

自 よしを
 見ても可愛い姿ですが、ポピン、ポピンとはじけるような音が妙に心に沁みます。

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 012 緑蔭へ入る隙間もなかりけり        シロー
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コ 瓦すずめ
 どういう場所のことを言っているのか、分かりませんでした。
 入る隙間もないくらいぐらいびっしり木がはえているということでしょうか。

コ 甘
 イメージを浮かべるのが難しかったです。

コ 春生
 「入る隙間もなかりけり」こういう取り上げ方は、よく見かけるように思いましたが、どうでしょうか。

自 シロー
 紫外線が強く、小さな緑蔭に逃げ込もうとしましたが、立錐の余地もありませんでした。

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 013 走り梅雨トランペットの音のずれ      せいいち
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○ はじめ
 面白い取り合わせだと思います。

○ シロー
 京都・鴨川で見た風景を思い出しました。「走り梅雨」と「音のずれ」が響き合います。

○ 瓦すずめ
 湿度の変化で音がずれたということでしょうか。そうした音の変化にきづける繊細さ、素晴らしいと思います。

○ 泥亀
 一寸したトランペットの音色のずれをキャッチした音感にやがてくるであろう梅雨への関心の深さを表している。

○ 木犀
 なんとなく不快な感じが両者に共通しています。

コ 甘
 音が湿っぽくなったのか。

コ 春生
 マイナス→マイナスと続くので、いいのかなあと思いました。

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 014 大緑蔭抜け県境の一漁港          びーどろ
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○ ミキ
 ウォーキングでしょうか。展開に援けられて、頑張れそうです。
 ☆他の句で「緑陰」の表記がありますが、「イン」は「蔭」で草冠が樹木を表しま
 す。

○ 甘
 “一漁港”が何か第三者的表現のような。

コ 瓦すずめ
 県境の一漁港とはどんな漁港なのでしょう。気になる句ですね。

コ 春生
 リズムに流れがないように感じました。「緑蔭を抜けて県境」など。

自 びーどろ
 福島と茨城の県境、勿来の関あたりの景。

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 015 緑蔭や広虫といふ墓のあり         よしを
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○ びーどろ
 和気清麻呂の姉の和気広虫?広虫という固有名詞の古代ロマン♪

コ はじめ
 ちょっと意味がわかりかねます。

コ 甘
 孤児の養育に励んだ和気広虫のことを知ることができました。

コ 春生
 作者は感動していらっしゃるかもしれませんが、読者は作者ほどでもないかもしれません。

自 よしを
 先週、ウオーキング大会で歩いた道の傍で見つけた広虫の墓と伝えられる小さな墓碑です。
 広虫は、奈良時代末期に起きた宇佐八幡宮神託事件で有名な弓削道鏡に対抗した和気清麻呂の姉ですが、
 風化が進んだ小さな墓塔に供えられた一輪の花に、地元の人たちの愛着が感じられました。

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 016 ペン胼胝の死ぬまで消えず太宰の忌     春生
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○ せいいち
 太宰を偲ぶのにいい句だ。

○ よしを
 ペンだこを見ると思い浮かぶもの。太宰治への愛着でしょうか。

○ 瓦すずめ
 好きな句です。「恥の多い生涯を送ってきました」という太宰の人生と、ペンだこは消えないという言葉が、合っているような気がします。

コ 甘
 ペン胼胝と太宰忌(桜桃忌)の組み合わせは、ネットでも例句が散見されますが、中七でがんばりました。

コ 木犀
 ペン胼胝の死ぬまで消えなかったのは太宰のことでしょうか。

自 春生
 ペン胼胝ってなかなか消えないですね。「太宰の忌」との取り合わせに句です。

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 017 海へ向くペリー公園雲の峰         ミキ
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○ 甘
 1853年7月8日浦賀に来航したときも、こんなかったのかも。

○ 泥亀
 黒船を率いて浦賀に来航したマシュー・ペリーを記念して建立したペリー上陸記念碑を中心とした公園がある。公園を覆い隠すように聳え立つ入道雲との対比が素晴らしい。

コ シロー
 ペリー公園は横須賀市にありますね。「雲の峰」がどうでしょうか。

コ 瓦すずめ
 公園が海に向いているというのはどういうことでしょうか? 公園の入り口が、海に向いている?

コ 春生
 「海へ向く・・・」というフレーズはよくあるので、効果的に使わないと新鮮さがない。

自 ミキ
 久里浜のペリー公園は車で1時間くらい。ここからフェリーで40分で千葉県です。
 現在はアクアラインを使用することが多いです。

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 018 いつまでもばあちやん子なり粽解く     甘
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○ シロー
 粽を解くのは小さい子では大変ですね。きっとおばあちゃんが解いてくれたのでしょう。

○ 春生
 甘えんぼなんですね。可愛いです。

○ 木犀
 ばあちゃん子なのは作者自身でしょうか。粽を食べながらばあちゃんとの思い出に浸っているように思えました。

コ 瓦すずめ
 素朴で優しい句ですね。

自 甘
 孫たちの ばあちゃん操縦法は見事です。

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 019 ペーロンや銅鑼打ち鳴らし息合はす     泥亀
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○ シロー
 「ぺ」の兼題で「ペーロン」は秀逸。息が合って滑るように進んでいくのでしょう。

コ 甘
 二句一章にしては“や”切れが引っかかります。

コ 春生
 説明的かな?

自 泥亀
 ペーロン大会は長崎のものが有名であるが、現在は日本各地で行われる。「競争の命」は櫂で漕ぐときタイミングであり、揃わないと遅い。銅鑼の音に息を合わせて漕ぐと飛ぶように走ることが出来る。
 琵琶湖ペーロン大会より

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 020 兄弟が仲良く座り笹粽           はじめ
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○ びーどろ
 昭和30年代以前の懐かしい景。

○ よしを
 026の私の句と同じような状況ですね。早くに亡くなった兄の顔を思い出します。

コ シロー
 仲の良い兄弟の姿が見えますので敢えて「仲良く」は言わずもがなだったかも知れません。

コ 瓦すずめ
 「兄弟が仲が良い」と思った理由は何でしょうか? 会話が弾んでいるから? 二人とも笑顔だから? 兄弟が仲が良いと感じさせる、二人の仕草なり行動なりが知りたかったです。

コ 甘
 微笑ましいです。

コ 春生
 「兄弟が仲良く座り」に作者の気持が込められたのでしょう。

自 はじめ
 平凡すぎました。

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 021 戦場に子らを送らず粽結ふ         春生
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○ せいいち
 こんな平和な時代も終わりに近づいている感じがします。
 孫の時代にはどうなるのやら危ぶまれます。

○ ミキ
 与謝野晶子の短歌を思います。俳句でもこれだけ詠めるのは素晴らしい!

○ 木犀
 戦場に子らを送った親が沢山いた時代もありました。普段は当たり前のように思っている平和のありがたさを感じます。

コ 瓦すずめ
 意志・願いと粽を結う動作が合っていると思います。

コ 甘
 日本は永久に そうあって欲しいです。

自 春生
 昨今の世界情勢の方向を考えると、こう願わずにはいられません。

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 022 緑陰の中で背合す知らぬ人         はじめ
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○ 春生
 この句の発見は「背合す」ですね。「顔合わす」ではつまらない。

コ シロー
 緑蔭の中は混み合っていたのでしょう。こういうことは良くありますね。

コ 瓦すずめ
 緑陰の中に、背凭れと背凭れがくっついたタイプのベンチがあった、ということでしょうか。それとも、他の理由で背中をくっつけあったのでしょうか。

コ 甘
 背中合わせの人が気になったのでしょうか。

自 はじめ
 こういったこともあるのでは。

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 023 笹粽いつも年子は背比べ          ミキ
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○ シロー
 面白い所に目を付けました。年子ですから殆ど背も違わなかったでしょうか。

○ 甘
 我家の2歳違いの孫姉妹も競争心は強いから、年子となると更に強いことでしょう。

○ 木犀
 背丈だけではなく何かと競い合っている年子の兄弟ですね。ほほえましい会話が聞こえてくるようです。

コ せいいち
 同じような童謡があるので季語には付きすぎでは?
 せめて「衣更」ぐらいでしょうか?

コ 瓦すずめ
 5月5日だけではなく、いつも背比べをして競い合っている、ということでしょうか。仲睦まじさを感じさせます。
 ただ、粽で背比べというと有名な歌の「背比べ」を思い出すため、少し既視感、見たことのある感じを覚えてしまいました。

コ 春生
 成長が、楽しみですね。

自 ミキ
 年子の妹は今年、急逝しました。思い出してばかりいます。

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 024 ゲイバーのママの口付けする粽       瓦すずめ
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○ せいいち
 へえ〜こんな所へ出入りしているんですか。
 でも映像にありそう。

コ 春生
 ちょっと趣の違う俳句ですね。

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 025 捧げもつ巫女の胸高笹粽          びーどろ
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○ よしを
 颯爽と歩く巫女さんの姿が見えるようです。
 胸高の措辞で袴姿や背筋を伸ばして颯爽とした歩きぶりが見えてきました。

○ シロー
 巫女が大仰に笹粽を捧げ持っているのですね。視線は巫女の胸に参りますか。

○ 春生
 句材が面白いですね。

コ 瓦すずめ
 巫女が胸高を捧げ持っているのでしょうか。笹粽を捧げ持っている巫女の胸高に注目したのでしょうか。

コ 甘
 “捧げ持つ”は目の高さ。となると“胸高”が要るのか、どうか。

自 びーどろ
 神への奉げものとしての笹粽。

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 026 兄弟が粽頬張る古写真           よしを
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○ はじめ
 幼い頃のことでしょうか。「頬張る」が面白いですね。

○ びーどろ
 これも昭和30年代以前のような懐かしい景。

○ 泥亀
 主役は勿論、兄弟であるが微笑ましくもあり、涙ぐむ場面も感じられる。
 写真には兄弟の歴史が刻まれていて捨て難いものがある。

コ 甘
 当時を回想されている様子が浮かびます。

コ 春生
 懐かしい写真ですね。

自 よしを
 粽を食べると亡くなった兄を思い出します。

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 027 本のページめくりつつ見る青嵐       はじめ
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コ 甘
 ページがあれば“本”は省けそう。

コ 春生
 句の言わんとしていることが見えてこなかったです。

自 はじめ
 不完全な句と反省しています。

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 028 緑陰へ帽子の蒸れを放ちけり        甘
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○ びーどろ
 緑陰へ帽子を脱ぐことで暑さから逃れ、ほっとした瞬間。

○ 瓦すずめ
 面白い!  上品ではありませんが、好きです。

○ 泥亀
 暑い夏の最中を歩き続けると汗ばんで熱中症になりそうになる。涼を得るため緑蔭にきて身体も帽子もゆっくり癒す姿を描写している。       

コ 春生
 「帽子の蒸れを」が気になりました。

自 甘
 毎日の散歩では、暑くなるとベレー帽の中が蒸れてきます。下五は “捨てにけり”が面白かったかも。

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 029 ペコちゃんもお出かけの服風薫る      木犀
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○ せいいち
 「風光る」であれば平凡、「風薫」で少し広がってきます。

○ はじめ
 風薫る季節、幼なの気持ちが表現されています。

○ よしを
 衣更えでしょうね。心地よく風も薫ります。

○ シロー
 ペコちゃんにもお出かけ用の洋服があるのですね。

○ 瓦すずめ
 風の薫る季節の中では、ペコちゃんの服もただの服ではなく、お出かけの服として映る。
 素敵なことだと思います。

コ 甘
 不二家のペコちゃんも更衣の時期ですね。

コ 春生
 「ペコちゃんもお出かけの服」?

自 木犀
 緑色のワンピースを着ていました。

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 030 残る鴨ペンフレンドの国乱る        瓦すずめ
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○ ミキ
 ペンフレンド、懐かしい言葉ですね。今も文通しているのでしょうか。

○ 甘
 作句の時期から想像するとフランスの大統領選挙か。ユーロ圏に留まることと残り鴨との取り合わせが面白い。

○ 木犀
 日本でも不穏な動きや事件もありますが、今のところはまだ平和です。残る鴨の季語を使ったことで、日本とペンフレンドの国の対比が際立ったと思います。

コ 春生
 難しい句でした。

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 031 ペンギンのプールブルーや新樹光      びーどろ
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○ 甘
 白黒青緑の色彩豊かな句です。

○ 春生
 季語が効いています。

○ 泥亀
 ペンギンは屋内展示が一般的であるが五月ぐらいになると屋外展示プールへ移動する。プールきれいに整備されていて真っ青です。新樹が映り込んでいるかも。

コ 瓦すずめ
 プールブルーで検索し、辞書も繰りましたが良く分かりませんでした。

自 びーどろ
 光りの乱舞の景。

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 032 粽結ふ綱の重さを思ひつつ         シロー
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コ 瓦すずめ
 何故綱の重さを思っているかが分かりませんでした。また何の綱でしょう?

コ 甘
 横綱の綱打ちの様子が浮かびます。

コ 春生
 「綱の重さを思ひつつ」わかるでしょうか?

自 シロー
 24日から休場した稀勢の里の心中を推察しつつ作りました。

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 033 てつぺんはそんなところよ葱坊主      甘
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○ よしを
 ユーモアの利いた一句ですね。
 てっぺんに何があるのか興味が湧きます。

○ 春生
 おもしろい捉え方ですね。

○ 木犀
 ぐんぐんと伸びていった葱坊主。坊主という擬人化された季語に語りかけているのがユーモラスです。

コ 瓦すずめ
 何のてっぺんでしょうか。ねぎぼうずのてっぺんのことでしょうか。

自 甘
 未完成には夢があり、てっぺんには。

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第256回バーチャル句会 選句得票記録

[選句得票数順作品一覧]

001 ばあちゃんはまだまだ惚けぬ粽結ふ     せいいち   ○ 5 コ 3 自 1
007 緑蔭にほどく包みと日常と         ミキ     ○ 5 コ 3 自 1
013 走り梅雨トランペットの音のずれ      せいいち   ○ 5 コ 2 自 0
029 ペコちゃんもお出かけの服風薫る      木犀     ○ 5 コ 2 自 1
009 大緑陰師弟の句碑の寄り添うて       春生     ○ 4 コ 1 自 1
011 ぽっぺんを吹くや五月の風の中       よしを    ○ 3 コ 2 自 1
016 ペン胼胝の死ぬまで消えず太宰の忌     春生     ○ 3 コ 2 自 1
018 いつまでもばあちやん子なり粽解く     甘      ○ 3 コ 1 自 1
021 戦場に子らを送らず粽結ふ         春生     ○ 3 コ 2 自 1
023 笹粽いつも年子は背比べ          ミキ     ○ 3 コ 3 自 1
025 捧げもつ巫女の胸高笹粽          びーどろ   ○ 3 コ 2 自 1
026 兄弟が粽頬張る古写真           よしを    ○ 3 コ 2 自 1
028 緑陰へ帽子の蒸れを放ちけり        甘      ○ 3 コ 1 自 1
030 残る鴨ペンフレンドの国乱る        瓦すずめ   ○ 3 コ 1 自 0
031 ペンギンのプールブルーや新樹光      びーどろ   ○ 3 コ 1 自 1
033 てつぺんはそんなところよ葱坊主      甘      ○ 3 コ 1 自 1
003 緑蔭の奥の祠へ引かれゆく         せいいち   ○ 2 コ 4 自 0
005 緑陰や手帳広げる異国人          瓦すずめ   ○ 2 コ 1 自 0
006 大花火光るや君のペンダント        シロー    ○ 2 コ 3 自 1
008 粽解く窓に行き交う鳥の影         木犀     ○ 2 コ 3 自 1
014 大緑蔭抜け県境の一漁港          びーどろ   ○ 2 コ 2 自 1
017 海へ向くペリー公園雲の峰         ミキ     ○ 2 コ 3 自 1
020 兄弟が仲良く座り笹粽           はじめ    ○ 2 コ 4 自 1
002 緑陰に預けた命取りにゆく         泥亀     ○ 1 コ 4 自 1
015 緑蔭や広虫といふ墓のあり         よしを    ○ 1 コ 3 自 1
019 ペーロンや銅鑼打ち鳴らし息合はす     泥亀     ○ 1 コ 2 自 1
022 緑陰の中で背合す知らぬ人         はじめ    ○ 1 コ 3 自 1
024 ゲイバーのママの口付けする粽       瓦すずめ   ○ 1 コ 1 自 0
004 緑陰の小道ぬければ池の端         木犀     ○ 0 コ 3 自 1
010 笹解けばたちまち粽貌を出す        泥亀     ○ 0 コ 3 自 1
012 緑蔭へ入る隙間もなかりけり        シロー    ○ 0 コ 3 自 1
027 本のページめくりつつ見る青嵐       はじめ    ○ 0 コ 2 自 1
032 粽結ふ綱の重さを思ひつつ         シロー    ○ 0 コ 3 自 1
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次回バーチャル句会のお題担当と開催日程について

句会開催案内の第14項に記載しているように、バーチャル句会のお題担当は前回の句会の「最高得票句の作者」が当たることになっています。
したがって次回(第257回)バーチャル句会のお題担当者は「せいいち」さんとなります。
お題担当から句会処理担当へのお題提出期限は 06月09日(金)です。
お題担当をお引き受けいただけるなら 06月03日(土)までにこの掲示板にお題担当了解の表明をお願いいたします。
また、事情によりお題担当をお引き受けいただけない場合は、句会処理担当から次点句の作者にお題担当を依頼しますので、その旨をメールにてお知らせ下さい。

なお、次回(第257回)バーチャル句会の開催日程は次のように予定していますので、ご承知おきください。
 句会案内(兼題発表)06/10
 投句期間 06/11〜06/17
 投句発表 06/18
 選句期間 06/18〜06/24
 選句発表 06/25

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以上

第256回V句会 選句締め切り迫る! [920]
投稿者:[ 室井良雄 ]  投稿日:[ 2017年05月26日(金) 23時02分35秒 ]

みなさんこんにちは、バーチャル句会処理担当の室井です。

第256回バーチャル句会の選句締め切り日時についてお知らせします。
選句締め切り日時は 05月27日(土)24:00 です。

05月26日22時50分現在で、以下の方から選句メールをいただいております。

この時刻以前に選句メールを送信されているにもかかわらず、選句者一覧にお名前の無い方がおられましたら、送信記録をご確認のうえ、室井宛至急連絡願います。

選句者一覧 8 名 敬称略

せいいち     せいち      はじめ      シロー      
瓦すずめ     甘        春生       泥亀       



なお、投句されていない方でも選句することが出来ますので、これはと云う作品がありましたらご遠慮なく選やコメントをお寄せ下さい。

選句方法の詳細は先に発表した投句一覧の後に記している「選句要領」を参照願います。

以上

第256回バーチャル句会 投句一覧 [919]
投稿者:[ 室井良雄 ]  投稿日:[ 2017年05月21日(日) 00時08分05秒 ]

みなさんこんにちは、バーチャル句会処理担当の室井です。
第256回バーチャル句会に多数ご参加いただき、ありがとうございます。
お待ちかねの投句一覧をお届けします。今回の投句総数は 33 句でした。
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第256回バーチャル句会 投句一覧 「緑蔭/粽/ぺ」
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001 ばあちゃんはまだまだ惚けぬ粽結ふ    /○コ自/選句者名
002 緑陰に預けた命取りにゆく        /○コ自/選句者名
003 緑蔭の奥の祠へ引かれゆく        /○コ自/選句者名
004 緑陰の小道ぬければ池の端        /○コ自/選句者名
005 緑陰や手帳広げる異国人         /○コ自/選句者名
006 大花火光るや君のペンダント       /○コ自/選句者名
007 緑蔭にほどく包みと日常と        /○コ自/選句者名
008 粽解く窓に行き交う鳥の影        /○コ自/選句者名
009 大緑陰師弟の句碑の寄り添うて      /○コ自/選句者名
010 笹解けばたちまち粽貌を出す       /○コ自/選句者名
011 ぽっぺんを吹くや五月の風の中      /○コ自/選句者名
012 緑蔭へ入る隙間もなかりけり       /○コ自/選句者名
013 走り梅雨トランペットの音のずれ     /○コ自/選句者名
014 大緑蔭抜け県境の一漁港         /○コ自/選句者名
015 緑蔭や広虫といふ墓のあり        /○コ自/選句者名
016 ペン胼胝の死ぬまで消えず太宰の忌    /○コ自/選句者名
017 海へ向くペリー公園雲の峰        /○コ自/選句者名
018 いつまでもばあちやん子なり粽解く    /○コ自/選句者名
019 ペーロンや銅鑼打ち鳴らし息合はす    /○コ自/選句者名
020 兄弟が仲良く座り笹粽          /○コ自/選句者名
021 戦場に子らを送らず粽結ふ        /○コ自/選句者名
022 緑陰の中で背合す知らぬ人        /○コ自/選句者名
023 笹粽いつも年子は背比べ         /○コ自/選句者名
024 ゲイバーのママの口付けする粽      /○コ自/選句者名
025 捧げもつ巫女の胸高笹粽         /○コ自/選句者名
026 兄弟が粽頬張る古写真          /○コ自/選句者名
027 本のページめくりつつ見る青嵐      /○コ自/選句者名
028 緑陰へ帽子の蒸れを放ちけり       /○コ自/選句者名
029 ペコちゃんもお出かけの服風薫る     /○コ自/選句者名
030 残る鴨ペンフレンドの国乱る       /○コ自/選句者名
031 ペンギンのプールブルーや新樹光     /○コ自/選句者名
032 粽結ふ綱の重さを思ひつつ        /○コ自/選句者名
033 てつぺんはそんなところよ葱坊主     /○コ自/選句者名
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記載漏れ等がありましたら、室井宛に至急メール下さい。
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《選句要領です》
・選 句 期 間 :05/21〜05/27(土)24:00までに必着のこと。
・選句数は 7句迄です。
・行の最後の「選句者名」を、ご自分の俳号に置換して下さい。
・選句、コメント又は自解する句のマーク、○:選、コ:コメント、自:自解 の
 中から一つを選び、残りのマークを削除して下さい。
・選句、コメント又は自解する句の次の行に選評、コメントを記入して下さい。
・選句、コメント又は自解しなかった句は、その行全体を削除して下さい。
・選句文書を、室井宛にメールにて送信して下さい。
(Eメールアドレスは muroi@mx3.kct.ne.jp です)
以下は、選句の例です

001 いろはにほへとちりぬるを・・・       /○/よしを
 恋の儚さが押さえた言葉の中から伝わって・・・

002 つねならむうゐのおくやま・・・       /コ/よしを
 人生への想いがしみじみとした口調で・・・

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 なお、今回の句会参加者は次の方々です

投句者一覧 11 名 敬称略

せいいち     はじめ      びーどろ     よしを      
シロー      ミキ       瓦すずめ     甘        
春生       泥亀       木犀       

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第256回V句会 投句締め切り迫る! [918]
投稿者:[ 室井良雄 ]  投稿日:[ 2017年05月19日(金) 21時55分33秒 ]

みなさんこんにちは、バーチャル句会処理担当の室井です。

第256回バーチャル句会の投句締め切り日時についてお知らせします。
投句締め切り日時は 05月20日(土)24:00 です。

兼題は 「緑蔭/粽/ぺ」 です。

05月19日21時40分現在で、以下の方から投句メールをいただいております。

この時刻以前に投句メールを送信されているにもかかわらず、投句者一覧にお名前の無い方がおられましたら、送信記録をご確認のうえ、室井宛至急連絡願います。

投句者一覧 6 名 敬称略

せいいち     はじめ      瓦すずめ     甘        
春生       泥亀       


なお、投句方法の詳細と兼題紹介は 先に発表した句会案内を参照願います。

以上

第256回バーチャル句会のご案内 [917]
投稿者:[ 室井良雄 ]  投稿日:[ 2017年05月12日(金) 23時11分52秒 ]

みなさんこんにちは、バーチャル句会処理担当の室井です。

お待ちかねの第256回バーチャル句会の開催案内です。

5月も半ばを迎え、初夏の清々しい季節になりましたが皆さんはいかがお過ごしでしょうか。
この週末は各地で雨の予報が出ていますが週明けにはお天気も回復して気温も上昇するという予報が出ています。
この季節は真夏のような暑さが続いたと思ったら急に寒くなったりと、寒暖の差が激しくて体調を崩すことがありますので、皆さんも体調管理にはくれぐれもお気を付けください。

さて、今回のお題担当は、前回「陽炎」の句で最高得票を獲得された、瓦すずめさんです。
お題は「緑蔭/粽/ぺ」の三題です。

この季節の景色や暮らしの中の新鮮な発見と感動を、お題に託して詠んでいただきたいと思います。

                 記
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第256回バーチャル句会を下記の要領で行いますので、ふるってご参加下さい。

1,句会名:第256回バーチャル句会

2,投句数:3句(1句でも構いません)

3,兼題 :「緑蔭/粽/ぺ」(出題者:瓦すずめさん)

4,投句作品は第6項に示す様式に整えて、メールで送信して下さい。

5,宛先は、Eメールアドレス muroi@mx3.kct.ne.jp です。

6,投句メールの様式(フォーマット)は次の通りです。
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題名:バーチャル句会投句/作者名

いろはにほへとちりぬるを・・・   /作者名
つねならむうゐのおくやま・・・   /作者名
あさきゆめみしゑひもせす・・・   /作者名

==========================================================================
                  ↑
(句のあとに全角スラッシュ+作者名を必ず付記してください)

投句メールの例です
==========================================================================
題名 バーチャル句会投句/作者名

緑蔭や蝶明らかに人幽か       /松本たかし
がさがさと粽をかぢる美人哉     /小林一茶
青蛙おのれもペンキぬりたてか    /芥川龍之介

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7,投 句 期 間 :05/14〜05/20(土)24:00までに必着のこと。
8,投句一覧発表:05/21      この部屋にて匿名で発表します。
9,選句要領発表:05/21
10,選 句 期 間 :05/21〜05/27(土)24:00までに必着のこと。
11,選句一覧発表:05/28 に選句とコメントを発表の予定です。

12,選句について:
 当句会では、投句されていない方でも「選句、コメント」をすることが出来ます。
 また、投句された方は、原則として選句する義務があります。
 何らかの事情で選句期限内に選句を行うことが出来なかった場合は、事後でも構いませんからこの掲示板に「選句、コメント」を発表して下さい。
 なお、この場合の発表要領は再集計の都合がありますので、メールによる選句提出とおなじ様式にして下さい。

13,参加資格:
 当句会は、どなたでも参加できます。
 飛び入り歓迎です。コメントがどっさりつきますので、楽しいですよ。

14,お題担当について:
 次回バーチャル句会の兼題出題者は、次の「お題担当選任基準」に基づいて選出されます。
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              お題担当選任基準

1、お題担当は前回バーチャル句会の最高得票句の作者がその任に当たるものとします。

2、最高得票句が複数存在する場合は作品一覧番号の若いものを当該句とします。

               補足事項

○ お題担当は次回バーチャル句会の兼題を3題用意し、指定期日までに句会処理担当宛に電子メールで送付します。

○ 兼題の提出に当たって、季語の要否、解説や例句等を付けるかどうかは、出題者の自由です。
  また、兼題及び解説等の内容についても自由ですが、その内容についての責任は出題者にあるものとします。

○ お題担当に選出された方は、その任に当たることを了解する場合は、1週間以内にその旨をこの掲示板に表明して下さい。
  また、事情によりその任に当たることが困難である場合は、句会処理担当から次点句の作者にお題担当を依頼しますので、その旨をメールにてお知らせ下さい。
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なお、句会についてご不明な点がありましたら、ご遠慮なく質問願います。

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兼題に添えて・・・    瓦すずめさんより

兼題 「緑蔭/粽/ぺ」


〇緑蔭(りよくいん) 翠蔭

 木の青葉が茂ってできるひかげ。こかげ。

 緑蔭や蝶明らかに人幽か        松本 たかし


〇粽(ちまき) 粽結う 茅巻 粽解く 笹粽 筒粽 飾粽 菰粽 飴粽 巻笹 巻笹売り

 五月の節句に神仏に供え食する菓子。もちごめやうるちで練った餅を、笹などの葉でつつみ蒸したもの。

 がさがさと粽をかぢる美人哉      小林 一茶 


〇「ぺ」(カタカナでもひらがなでも可)

 カタカナでも平仮名でも構いません。「ぺ」を一文字以上使って句を詠んでください。

 青蛙おのれもペンキぬりたてか     芥川 龍之介

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第255回バーチャル句会 記録(追加版) [916]
投稿者:[ 室井良雄 ]  投稿日:[ 2017年05月01日(月) 11時42分20秒 ]

みなさんこんにちは、バーチャル句会処理担当の室井です。

既に、瓦すずめさんからお題担当了解の表明がありましたが、4/30日に春生さんから選句メールが届きましたので「追加版」を掲載します。
なお、お題担当に変更はありません。

第255回バーチャル句会の句会記録をお送りします。

なお本句会の感想、選句御礼及びご意見等につきましては、新規の発言でこの句会記録の後に続けて下さい。

句 会 名 第255回バーチャル句会
兼  題 「ライラック/陽炎/蜥蜴」
兼題担当 泥亀さん
投句期間 04/16〜04/22
投句発表 04/23
選句期間 04/23〜04/29
選句発表 04/30

備  考
     投句者数: 11 名
     投句総数: 33 句
     選句者数: 11 名
     選句、コメント総数: 177
世 話 役 室井

[投句一覧]

001 深々と礼する人やリラの花        /はじめ
002 山彦の湿りて届くリラの花        /泥亀
003 出かけゆく妻の姿の陽炎へり       /はじめ
004 札幌の空の青さやライラック       /木犀
005 ライラックの風に講義を中断す      /春生
006 陽炎ごと流れに口をつけにけり      /甘
007 陽炎の国道4号線北上           /ミキ
008 ふるさとは記憶の底にかげろへり     /木犀
009 ジョジョのごと体曲げたる蜥蜴かな    /瓦すずめ
010 青蜥蜴裏磐梯を見て育つ         /泥亀
011 幻惑の光か影か青蜥蜴          /よしを
012 この勝ちは舌の長さか青蜥蜴       /甘
013 こそこそと逃げる悲しみ青蜥蜴      /はじめ
014 灯台の夜のレンズやリラ匂ふ       /びーどろ
015 初恋の淡き面影ライラック        /よしを
016 陽炎や少し痩せたる師と歩む       /瓦すずめ
017 瑠璃色をそろりと揺すり蜥蜴の尾     /ミキ
018 陽炎や四人吟行てふ至福         /シロー
019 陽炎や仏乗り出す西院(さい)の河原   /泥亀
020 かげろふとなりてそのままさようなら   /せいいち
021 リラ咲いて本州人の孫来(きた)る    /瓦すずめ
022 居るだけで華やげる人ライラック     /せいいち
023 リラ咲くや願ひのままの一人旅      /ミキ
024 陽炎の中に子山羊を抱き上ぐる      /春生
025 陽炎ひて崖の横穴古墳二基        /びーどろ
026 砂浜に波と陽炎ふ人の立つ        /よしを
027 石垣を知り尽くしをる蜥蜴かな      /せいいち
028 リラ冷えや近づけば灯の点る家      /シロー
029 青緑一閃蜥蜴見失ふ           /木犀
030 青蜥蜴鐘の鳴る丘今もなほ        /春生
031 尼寺に童女のこゑや瑠璃蜥蜴       /びーどろ
032 追憶のロバのパン屋やリラの花      /甘
033 気が付けば蜥蜴のわれを見つめをり    /シロー

投句者一覧 11 名 敬称略

せいいち     はじめ      びーどろ     よしを      
シロー      ミキ       瓦すずめ     甘        
春生       泥亀       木犀       

選句者一覧 11 名 敬称略

せいいち     はじめ      びーどろ     よしを      
シロー      ミキ       瓦すずめ     甘        
春生       泥亀       木犀       


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兼題に添えて・・・    泥亀さんより

兼題 「ライラック/陽炎/蜥蜴」


○ライラック リラの花 むらさきはしどい

 寒い地方では各所に栽植されて札幌市では市の花に指定されている。
 「若き日の思い出」という花言葉はこの花に相応しい。

 リラ咲いて煉瓦歩道の街古ぶ      有働 亨
 絵硝子の聖母の素足リラの花      沢木 欣一


○陽炎(かげろう) 野馬 糸遊 遊糸 かげろい かぎろい

 風のない良く晴れた日、戸外に出ると、遠くに透明な炎のようなものがゆらゆらと立ち昇って家も立木も人もみなゆらいで見える。

 野馬に子供あそばす狐哉        野沢 凡兆
 陽炎を見失ふまで近づきぬ       朝倉 和江


○蜥蜴(とかげ)青蜥蜴 瑠璃蜥蜴 縞蜥蜴

 裏面は暗緑色で鮮緑色の三筋の縦縞線が走り光沢があって美しい。

 青蜥蜴唾をごくりとわれ愛す      山口 誓子
 青蜥蜴捉へ来て母おびやかす      福永 耕二

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第255回バーチャル句会の選句一覧です。

33 の作品に対するさまざまな読みを、お楽しみください。

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 001 深々と礼する人やリラの花         はじめ
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○ ミキ
 清々しい空気感に惹かれました。

コ 瓦すずめ
 お墓参りでしょうか。それとも事故現場にささげられた花束でしょうか。

コ 甘
 具体的にイメージできる何かがほしいです。

コ 春生
 佳い句だと思いますが。

自 はじめ
 こういった人と花の取り合わせで。

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 002 山彦の湿りて届くリラの花         泥亀
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○ はじめ
 「湿りて届く」がいいですね。

○ 瓦すずめ
 リラの花の咲く山なのですね。山彦を聞いたのがだいぶ昔なので、その声が湿ったようであったか分かりません。ですが、山彦を聞いてみたくなりました。

○ 春生
 「湿りて届く」が「リラの花」と似合います。

コ 甘
 ”湿りて”がユニークです。

自 泥亀
 多数の薄紫の四弁の小花が葡萄の房のような量感で枝先に咲き、芳香を放ち山彦のような勢いで私たちの前に届くのである。

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 003 出かけゆく妻の姿の陽炎へり        はじめ
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○ びーどろ
 陽炎は儚いイメージ、二度と会えないような・・・。

○ 木犀
 楽しいお出かけのようですね。奥様を見送っている旦那様の優しい眼差しを感じました。

コ 瓦すずめ
 妻は出かけてゆく。では、主人公はどこにいるのでしょう? 妻が出ていき、陽炎でぼんやりするまで、をどこで見ていたのか……家にいて窓から見ていた? 玄関先まで出てみていた? ちょっと状況が想像しにくかったです。

コ 甘
 仲睦まじさが窺えます。

コ 春生
 雰囲気は出ています。

自 はじめ
 頭で作ったイメージです。

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 004 札幌の空の青さやライラック        木犀
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○ せいいち
 典型的ですがともかくいい情景です。

○ よしを
 澄み切った青空に映える紫色のライラックの景が見えます。

○ 泥亀
 ライラックは日本に明治に入って来たが寒冷を好むことから北海道に多く、札幌の代表的な花として定着した。限りなく広い青空に咲くリラを見事に切り取っている。

コ シロー
 ライラックとくれば札幌。5月下旬にライラックまつりがありますね。

コ 瓦すずめ
 北海道と言えば、空気が綺麗で空が青い。ライラックが咲いている。この句の通りだと思います。

コ 甘
 季語が動きそうにも。

コ 春生
 付きすぎのような、でもうまい句です。

自 木犀
 一番最近ライラックを見たのは札幌ででした。気持ちのよい季節で、花の匂いと澄んだ空気を思い出しました。

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 005 ライラックの風に講義を中断す       春生
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○ せいいち
 開けてある窓から甘い香りがしてきては、
 気を取られて講義などしていられない。

○ はじめ
 はっきり景がわかります。

○ びーどろ
 北国の青空授業でしょうか、爽やかです。

○ よしを
 ライラックの甘い香りに先生も気が緩んだのでしょうね。

○ 木犀
 窓を開けての講義ですね。この風流な先生は作者ご自身でしょうか。

コ 瓦すずめ
 知識不足をお許しください。ライラックの風というのは、どのようなものでしょうか? 花菜風が菜の花に吹く風だから、ライラックに吹く風ということでしょうか。それとも花の香りをめでるのに、先生が講義を止めた、ということでしょうか。

コ 甘
 甘く優しい香りに気づいた生徒がいたのでしょう。

自 春生
 感傷に流れたか?

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 006 陽炎ごと流れに口をつけにけり       甘
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○ びーどろ
 陽炎に口から自身をひたすようなシュールさ。

コ はじめ
 ちょっと句意がわかりかねます。

コ 瓦すずめ
 「陽炎ごと流れに口をつけ」というのがどういうことか分かりませんでした。
 辞書によれば「春の天気のよい穏やかな日に、地面から炎のような揺らめきが立ちのぼる現象」が陽炎です。流れる川の上や中にできるイメージはあまりありません。また口をつけれるような至近距離でみえるようなものでもないような……。もし間違っていたらごめんなさい。

コ 春生
 よく理解できませんでした。

自 甘
 名水を求めて隣町の"つゆ太郎"へ。

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 007 陽炎の国道4号線北上            ミキ
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○ せいいち
 東京から青森まで日本一長い国道に頷けまづ。

○ よしを
 省略された言葉の中に長旅の長閑な雰囲気が伝わってきます。

○ シロー
 国道4号線は福島・宮城・岩手を通りますから東日本大地震が伏線になっているかも知れません。

○ 瓦すずめ
 シンプルな読みぶりですね。好きです。

○ 甘
 復興のままならない被災地に心を痛めながらの旅のようです。

コ びーどろ
 国道4号線は、東京都中央区から青森県青森市へ至る長い一
 般国道なんですね。道路だと、逃げ水でもいいような?

コ 春生
 気持はわかりますが、大雑把すぎるかも。

自 ミキ
 小学生のとき、車窓から初めて陽炎を見た記憶。

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 008 ふるさとは記憶の底にかげろへり      木犀
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○ シロー
 小生なども年年歳歳ふるさとへ帰ることが少なくなり、陽炎の彼方になりました。

コ 瓦すずめ
 故郷の記憶がぼんやりしていくことを表現したもの寂しい句ですね。

コ 甘
 古里と記憶は類想句が多いだけに、もう一つユニークな措辞がほしいような。

コ 春生
 付きすぎのように感じました。

自 木犀
 昔の記憶の細部は思い出せす、陽炎越しにものを見ているような思いがします。

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 009 ジョジョのごと体曲げたる蜥蜴かな     瓦すずめ
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コ はじめ
 私にはジョジョがわかりません。したがって句意が理解できません。

コ 甘
 コミックの主人公でしょうか。見てないのでイメージが湧きません。

コ 春生
 「ジョジョ」って知りませんので、すみません。

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 010 青蜥蜴裏磐梯を見て育つ          泥亀
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○ せいいち
 良いところに生まれた蜥蜴、羨ましいようです。

○ はじめ
 裏磐梯の大景に対峙する青蜥蜴、この二つの取り合わせがいいですね。

○ よしを
 青蜥蜴と裏磐梯、取り合わせの妙に惹かれました。

○ ミキ
 裏磐梯山の辺りに棲息する青蜥蜴、尾の青色がひときわ際立って感じられます。

○ 甘
 とかげから裏磐梯へのズームアップと下五がユニーク。

コ 春生
 いろんな蜥蜴がいますね。

自 泥亀
 明治21年7月15日、会津磐梯山の噴火によって裏磐梯が誕生しました。
 高原台地にある裏磐梯は山岳・湖沼・温泉など美しい自然環境に恵まれています。
 裏磐梯の蜥蜴は四月ごろから地上に出てきて活動を始めます。
 人も蜥蜴も裏磐梯の自然が優しく育んでくれます。

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 011 幻惑の光か影か青蜥蜴           よしを
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○ 泥亀
 夏の日盛りに背肌を光らせて庭や石垣を這う姿を追うが蛇と違い俊敏であるから何かつかみどころないのが現実である。

コ シロー
 青蜥蜴にこんな感じを持つことは確かにあります。

コ 瓦すずめ
 蜥蜴には確かに幻想的な雰囲気がありますが。しかし、蜥蜴を見て、「幻想の光か影か」と自問するような状況がどのようなものか分かりませんでした。

コ 甘
 光と影のどちらかに絞っても良かったのでは。

コ 春生
 「幻惑の光か影か」がわかりませんでした。

自 よしを
 ちょっと目を離した隙にどこかに行ってしまう。
 そこに居たという残像だけを残して。

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 012 この勝ちは舌の長さか青蜥蜴        甘
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○ 瓦すずめ
 意味は分かりませんが、この飄々とした読みぶり好きです。

コ 春生
 確かに、そういういい方もありそうですが、どうでしょうか。

コ 木犀
 蜥蜴が獲物を捕らえる瞬間を目撃されたようですね。

自 甘
 オス蜥蜴は双方噛み合って雌を奪い合うとか。

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 013 こそこそと逃げる悲しみ青蜥蜴       はじめ
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○ シロー
 こそこそ逃げる青蜥蜴。そこに“悲しみ”を見た心情に魅かれました。

○ ミキ
 悲しみは蜥蜴のものでも、作者のものでもあり、一時的でもこの感情に囚われたことは理解できます。

○ 春生
 人間から見た蜥蜴でしょう。

コ 瓦すずめ
 小さな蜥蜴が外敵から逃げる様子に、悲しみを感じられたのですね。

コ 甘
 上五が平凡のような。

自 はじめ
 類想があるかもしれません。

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 014 灯台の夜のレンズやリラ匂ふ        びーどろ
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コ 甘
 光ではなくレンズとしたところに工夫があります。

コ 春生
 取り合わせに難があるかも?

自 びーどろ
 夜の灯台のレンズは青白く光って回転し、美しい。

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 015 初恋の淡き面影ライラック         よしを
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○ 春生
 雰囲気が出ています。

○ 泥亀
 告白したいけれど嫌われたくないとか、話しかけたいけれど恥ずかしいとかふらふら揺れる心の葛藤も何時しか淡い思い出となってしまったリラの花と共に。

コ 甘
 季語が動きそうな気がします。

コ 木犀
 作者の心の中に生きている美しくはかない初恋の人。

自 よしを
 この花の香りを嗅ぐと何故か初恋の人を思い出します。

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 016 陽炎や少し痩せたる師と歩む        瓦すずめ
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○ はじめ
 「少し痩せたる」に師にたいするいたわりが感じられます。

○ びーどろ
 陽炎の儚いイメージからは師との別れも近いような・・・。

○ よしを
 恩師への労りの気持ちが伝わってきます。

○ シロー
 特に可愛がってもらった俳句の師。師との別れが近いと感じているのでしょうか。

○ 甘
 活動的だった師との思い出を語り合いながら歩まれたようですね。

○ 春生
 複雑な気持ちですが、でもいい感じです。

○ 木犀
 三浦しをんの小説、「舟を編む」で、国語学者の先生が次第に痩せていくのを心配する主人公を思い出しました。

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 017 瑠璃色をそろりと揺すり蜥蜴の尾      ミキ
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○ シロー
 よくここまで観察しましたね。その観察眼に1票です!

○ 木犀
 あの金属光沢は思わず見入ってしまいます。

コ 瓦すずめ
 瑠璃蜥蜴を描写なされたのですね。

コ 甘
 揺すりだから この尾はまだ切り離されてはいないのでしょう。獲物を狙っているところか。

コ 春生
 すこし、付きすぎかも?

自 ミキ
 青蜥蜴の描写に終わってしまいました。。

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 018 陽炎や四人吟行てふ至福          シロー
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○ 甘
 至福と全部言っては余韻がなくなりそう。

コ 瓦すずめ
 四人吟行で楽しい時間を過ごしていたら、陽炎を目撃した、ということでしょうか。「陽炎」の見て楽しい側面を描かれているのでしょうか。

コ 春生
 そうでしょうか、よくわかりません。

自 シロー
 陽炎の立つ中、気の合う男女4人による花の吟行句会。句会も楽しいものでした。

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 019 陽炎や仏乗り出す西院(さい)の河原    泥亀
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コ 甘
 化野念仏寺の賽の河原ですね。中七が気になります。

コ 春生
 よくわかりませんでした。

自 泥亀
 西院の河原は嵐電・嵐山駅よりゆっくり歩いて約一時間のところにある。
 約八千体とも呼ばれる無縁仏の霊を弔い供養するために作られたと謂われています。
 河原全体が大きく揺らいで見える情景を描写してます。

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 020 かげろふとなりてそのままさようなら    せいいち
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○ 瓦すずめ
 人を食ったような句ですね。陽炎らしいです。

○ 春生
 情景がうまく描かれています。

○ 木犀
 親しい人が陽炎の中へ去って行くのを見送り、再び会うことはなかった、という切ないストーリーがうかびました。ひらがなだけの表記もお句の味わいを深めています。

コ はじめ
 ちょっと景がよめません。

コ 甘
 ピンピンコロリを願っている作者かな。

自 せいいち
 誰でもが何時かこの世を去っていきます、
 歳を取ることの寂しさでしょうか・・・?

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 021 リラ咲いて本州人の孫来(きた)る     瓦すずめ
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○ はじめ
 この場合は札幌あたりというところでしょうか。

○ びーどろ
 北海道の人から見て、ということか? やや理屈っぽい感じも。

コ 甘
 本州人の必然性がよく理解できませんでした。

コ 春生
 北海道のこと、よくわかります。「本州人」っていうんですね。

コ 木犀
 作者は道産子ですか。

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 022 居るだけで華やげる人ライラック      せいいち
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○ ミキ
 華やげる人とライラックの取り合わせ、素敵な場面です。「居るだけで」が効きました。

コ 瓦すずめ
 居るだけで華やげる人だと、どうして思ったのでしょう? その人のどんな仕草に、どんな表情に華やぎを感じたのでしょうか?

コ 甘
 季語が動きそう。

コ 春生
 なんとなくわかります。

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 023 リラ咲くや願ひのままの一人旅       ミキ
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○ びーどろ
 北国の一人旅でしょうか。願ひのままの、の措辞はやや説明
 的になってしまう感じも。

○ 甘
 念願かなったようです。ただ、”ままの”で良いのかどうか。

○ 泥亀
 リラ咲けばだれも旅人港町  古賀まり子  が下敷きにある。
 何か衝動的に旅をしたいという想いが湧いてくる時がある、思い立ったら即実行できるは一人旅のならばこそであると思う。羨ましい限りである。

コ 春生
 こういう旅、いいですね。

自 ミキ
 北海道には数回旅行していますが、一人旅を夢みながら未だ願望のまま。

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 024 陽炎の中に子山羊を抱き上ぐる       春生
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○ びーどろ
 北海道のイメージか?  やや理屈っぽい感じも。

○ ミキ
 白い子山羊を陽炎の中に抱く行為、ドラマのような具象と物語性が漂います。

○ 甘
 敢えて子山羊が誕生した場面と読んでみました。

○ 木犀
 山羊と草の匂い、空気の暖かさと子羊の体温が伝わってきました。

コ シロー
 「陽炎の中」という事で情景が鮮明になりました。

コ 瓦すずめ
 ぼんやりとした世界と、確かな命。面白い組み合わせだとおもいます。

自 春生
 陽炎の雰囲気を出そうと思いました。

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 025 陽炎ひて崖の横穴古墳二基         びーどろ
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○ せいいち
 魂が揺らめいているような光景です。

○ よしを
 野趣と長閑な吉備路の古墳群を思い出します。

○ シロー
 実景なのでしょうか。類想感が全くありません。

○ ミキ
 言葉と一句の組み立ての緻密さが凄いと思います。

コ 瓦すずめ
 陽炎と崖にあいた古墳の穴は、雰囲気があります。しかし「崖の横穴古墳二基」がうまくあたまにはいってきませんでした。

コ 甘
 現実には二基あるにしても、"ニ”の必然性が不明。

コ 春生
 まとまってはいますが。

自 びーどろ
 先般、体験した崖の彩色横穴古墳の景。

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 026 砂浜に波と陽炎ふ人の立つ         よしを
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○ シロー
 陽炎の本意とはこういうものなのでしょうね。そういう感じがします。

○ 泥亀
 砂浜に打ち寄せる波、それに対抗するようにゆらぐ陽炎、それらを確認するように棒のように立つ旅人、墨絵のような世界が展開する。

コ 甘
 春の浜辺の光景が浮かんできました。

コ 春生
 なんとなく、ひきつけられますが。

自 よしを
 瀬戸内海、渋川海岸での情景。
 遠くにはぼんやりと瀬戸大橋が見えます。

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 027 石垣を知り尽くしをる蜥蜴かな       せいいち
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○ はじめ
 中七がいいですね。

○ 泥亀
 石垣の手法は石をそのまま積み上げたものや割った石や切った石を美しく組み見栄えをよくしたもの、さまざまの種類の石を組み合わせて力を分散させ排水をよくしてより堅固にしたものがある。
 石垣は勿論、その歴史まですっかり把握している作者であり蜥蜴である。

○ 木犀
 野生動物の知恵とたくましさですね。

コ 瓦すずめ
 主人公はどうして蜥蜴が石垣を知り尽くしていると感じたのでしょうか。そこを知りたかったです。・

コ 甘
 ”をる”か”たる”か悩まれたかも。

コ 春生
 その通りですね。

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 028 リラ冷えや近づけば灯の点る家       シロー
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○ せいいち
 「リラ冷え」がよく効いていると思います。

○ ミキ
 灯ともし頃の、淋し気な夕刻にリラの花が似合います。「リラ冷え」美しい季語ですね。

○ 春生
 取り合わせが面白いです。

コ 瓦すずめ
 近づけば灯がともるというのは、たまたま近づいたら灯がともったのか、それとも人が近づくと自動で灯が付く仕組みなのか…

コ 甘
 "近づけば”が必要なのかどうか。

自 シロー
 省エネなのでしょうか。近づくとぱっと門柱灯が点る家が増えてきました。

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 029 青緑一閃蜥蜴見失ふ            木犀
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○ 甘
 逃げた一瞬をうまく捉えられています。

コ シロー
 単なる青緑と思って近づけば一閃されて蜥蜴と分かる。「見失ふ」まで必要だったかどうか。

コ 瓦すずめ
 青緑一閃とは、蜥蜴が素早く視界を横切ったということかともおもうのですが、自信がありません。

コ 春生
 何処に逃げたんでしょうか。

自 木犀
 もっとよく見たいのだけれど、すぐに逃げられてしまいます。

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 030 青蜥蜴鐘の鳴る丘今もなほ         春生
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コ せいいち
 戦後を思い出します。でも青蜥蜴が唐突のようです。

コ 甘
 下五が分かりにくいです。

自 春生
 少年の頃を思い出して作りました。

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 031 尼寺に童女のこゑや瑠璃蜥蜴        びーどろ
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○ はじめ
 蜥蜴をみて、大声を出した少女。普段静かな尼寺の景。

○ 泥亀
 童女より発せられる声は感嘆・感動の言葉であろう。
 生まれて初めて観た濃い紫味を帯びて冴えた青色の蜥蜴は光線の具合でいろんな色に見え興味津々の童女の表情が見て取れる。
 一瞬の出遭いであるが童女の心を捉えて離さない瑠璃蜥蜴である。

コ 瓦すずめ
 状況がすごくわかりやすいですね。ただ、瑠璃蜥蜴の尾はきれいですが、やっぱり蜥蜴ですし、上五中七の綺麗な感じとあまり合わないように思いますが、いかがでしょう。

コ 甘
 巧妙な取り合わせです。ただ、現実味が乏しいように。

コ 春生
 分かります。

自 びーどろ
 尼寺と庫裡から聞こえる童女の声との関係がよく分からず、
 謎めいた感も。

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 032 追憶のロバのパン屋やリラの花       甘
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○ 春生
 「ロバのパン屋」が新鮮ですね。

コ びーどろ
 上5の追憶は、表現が甘い感じ。

自 甘
 札幌出身の一つ年上のひととの思い出です。当時スマホがあったなら。

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 033 気が付けば蜥蜴のわれを見つめをり     シロー
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○ 瓦すずめ
 確かに、蜥蜴ってそうだよな、と思わず納得しました。ただ「われ」がどんな状況かどこにいるかがわからないのが、もどかしいですね。

コ 甘
 視線を感じて見回したが誰もいない。それが蜥蜴の視線。

コ 春生
 本当に、びっくりですね。

自 シロー
 或いは蜥蜴も人間が怖いのかも知れませんね。

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第255回バーチャル句会 選句得票記録

[選句得票数順作品一覧]

016 陽炎や少し痩せたる師と歩む        瓦すずめ   ○ 7 コ 0 自 0
005 ライラックの風に講義を中断す       春生     ○ 5 コ 2 自 1
007 陽炎の国道4号線北上            ミキ     ○ 5 コ 2 自 1
010 青蜥蜴裏磐梯を見て育つ          泥亀     ○ 5 コ 1 自 1
024 陽炎の中に子山羊を抱き上ぐる       春生     ○ 4 コ 2 自 1
025 陽炎ひて崖の横穴古墳二基         びーどろ   ○ 4 コ 3 自 1
002 山彦の湿りて届くリラの花         泥亀     ○ 3 コ 1 自 1
004 札幌の空の青さやライラック        木犀     ○ 3 コ 4 自 1
013 こそこそと逃げる悲しみ青蜥蜴       はじめ    ○ 3 コ 2 自 1
020 かげろふとなりてそのままさようなら    せいいち   ○ 3 コ 2 自 1
023 リラ咲くや願ひのままの一人旅       ミキ     ○ 3 コ 1 自 1
027 石垣を知り尽くしをる蜥蜴かな       せいいち   ○ 3 コ 3 自 0
028 リラ冷えや近づけば灯の点る家       シロー    ○ 3 コ 2 自 1
003 出かけゆく妻の姿の陽炎へり        はじめ    ○ 2 コ 3 自 1
015 初恋の淡き面影ライラック         よしを    ○ 2 コ 2 自 1
017 瑠璃色をそろりと揺すり蜥蜴の尾      ミキ     ○ 2 コ 3 自 1
021 リラ咲いて本州人の孫来(きた)る     瓦すずめ   ○ 2 コ 3 自 0
026 砂浜に波と陽炎ふ人の立つ         よしを    ○ 2 コ 2 自 1
031 尼寺に童女のこゑや瑠璃蜥蜴        びーどろ   ○ 2 コ 3 自 1
001 深々と礼する人やリラの花         はじめ    ○ 1 コ 3 自 1
006 陽炎ごと流れに口をつけにけり       甘      ○ 1 コ 3 自 1
008 ふるさとは記憶の底にかげろへり      木犀     ○ 1 コ 3 自 1
011 幻惑の光か影か青蜥蜴           よしを    ○ 1 コ 4 自 1
012 この勝ちは舌の長さか青蜥蜴        甘      ○ 1 コ 2 自 1
018 陽炎や四人吟行てふ至福          シロー    ○ 1 コ 2 自 1
022 居るだけで華やげる人ライラック      せいいち   ○ 1 コ 3 自 0
029 青緑一閃蜥蜴見失ふ            木犀     ○ 1 コ 3 自 1
032 追憶のロバのパン屋やリラの花       甘      ○ 1 コ 1 自 1
033 気が付けば蜥蜴のわれを見つめをり     シロー    ○ 1 コ 2 自 1
009 ジョジョのごと体曲げたる蜥蜴かな     瓦すずめ   ○ 0 コ 3 自 0
014 灯台の夜のレンズやリラ匂ふ        びーどろ   ○ 0 コ 2 自 1
019 陽炎や仏乗り出す西院(さい)の河原    泥亀     ○ 0 コ 2 自 1
030 青蜥蜴鐘の鳴る丘今もなほ         春生     ○ 0 コ 2 自 1
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次回バーチャル句会のお題担当と開催日程について

句会開催案内の第14項に記載しているように、バーチャル句会のお題担当は前回の句会の「最高得票句の作者」が当たることになっています。
したがって次回(第256回)バーチャル句会のお題担当者は「瓦すずめ」さんとなります。
お題担当から句会処理担当へのお題提出期限は 05月12日(金)です。
お題担当をお引き受けいただけるなら 05月06日(土)までにこの掲示板にお題担当了解の表明をお願いいたします。
また、事情によりお題担当をお引き受けいただけない場合は、句会処理担当から次点句の作者にお題担当を依頼しますので、その旨をメールにてお知らせ下さい。

なお、次回(第256回)バーチャル句会の開催日程は次のように予定していますので、ご承知おきください。
 句会案内(兼題発表)05/13
 投句期間 05/14〜05/20
 投句発表 05/21
 選句期間 05/21〜05/27
 選句発表 05/28

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以上




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